はたらきかた

行動の源泉

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      日頃、皆さんの前で「計画を立てよう」とか「期限を決めよう」など、ドヤ顔で偉そうなことを語っていますが、自分自身の時間管理はというと、まだまだ課題があるんです。

      日付変更線を超えずに帰宅するのは週に1回あればいいほうで、仕事が立て込んでいる時は事務所で朝を迎えることもあります。
      仕事以外にもやりたいことは沢山ありますので、それが出来ない葛藤は常に抱えていますが、仕事と趣味、それを天秤にかけたとき、今は仕事を優先してしまう自分がいます。

      仕事は人生を豊かにするための手段の1つであり、何を置いても仕事を優先すべきとは思っていませんが、私のように気づけば仕事をしてしまっている「動機」とは何でしょうか。
      これが正解かどうかは分かりませんが、現時点での答えは「誰のため?」が重要なキーワードかなと思っています。

      「誰の」の対象は2つ、「自分」と「他人」です。

      人の為と書いて「偽り」と読みます。
      多くの人、少なくとも私は他人の為だけに動けるほど人間が出来ていません。
      それをやる事で会社や自己の成長に繋がるかどうか、クライアントからの評価が得られるかどうか、そして適正な報酬が得られるかどうか、など自分にとってのメリットも動くための動機になっています。

      では、自分のメリットになることだけを優先しているかというとそうでもありません。
      経営者としては失格かもしれませんが、自社のことは後回しにしている自分がいます。ホームページは開業して10年経ってやっと作りましたし、更新ペースも驚くほど遅いです。
      趣味分野に至っては、Amazonで買うだけ買って、開封すらしていないものが山積みです。

      つまり、私の行動の源泉は「自分ため」にもなり「他人のため」にもなることであり、この両方が揃っている事柄を優先していることが分かります。

      そう考えると「人を動かす」ためには、どちらか片方ではなく、両方の条件を満たすことが大切なのではと思うのです。

      社会人になって間もない頃、私を熱心に指導して下さった上司に「どうしてそんなに一生懸命教えてくれるのですか?」と尋ねたことがあります。
      教科書どおりでいけば「お前に成長して欲しいからだよ」となるのかもしれませんが、上司は「お前ができるようになると、俺の評価が上がる」と自分のメリットを堂々と語ってくれました。私にとっては自分だけでなく“上司のメリットにもなるのであれば頑張らなきゃ”と強く感じたことを覚えています。

      仕事であれ趣味であれ、やりたいのにやれない、ずっと後回しになっている事があれば、「自分」と「他人」、その両方が揃っているかを確認してみるといいかもしれません。
      もし「この仕事は自分のメリットがないな」と思えば“どうすれば自分のメリットが生まれるか?”を考えたり人に相談してみることもオススメです。


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