わたくしごと、Rensaごと

Rensa写真教室(教えることこそ学び)

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      人の「学習」には5段階のレベルがあると言われています。




      1.無意識的無能(知らないしできない)

      2.意識的無能(知っていてもできない)

      3.意識的有能(考えるとできる)

      4.無意識的有能(考えなくてもできる)

      5.無意識的有能に意識的有能(教えることができる)



      車の運転で例えるならば、運転方法を知らない1から始まり、
      自動車学校に入ったばかりの2の段階となり、
      「まずはシートの位置を合わせて、シートベルトを締め、ミラーを調整して・・・え〜っと、
      ブレーキを踏んだ上でエンジンスイッチを入れる、、ギヤをドライブに入れて、後方確認をしていざ発進・・・!」
      というように一つ一つの手順を考えながら行う3を繰り返す内に、
      4の何も意識しなくても運転ができるようになっていく、という感じです。





      この学習レベルの最上位は「教えることができる」です。

      1〜4までが自分だけ。

      5は他人が絡んできます。




      自分ができるのと、他人にさせるのは天と地ほどの差があり、
      天才的に仕事ができる人でも教えるのは全然ダメ・・・ということはよくある話です。





      同時に、「人に教える」ことを探究するということは、結果的に自分自身のレベルも上げていくことに繋がる
      とも言えます。





      ★Rensa 写真教室

      数年前から京都芸術大学に入学し、本格的に写真を学んでいます。
      プライベートはもちろん、仕事でも写真を撮る機会は多いですが、
      やればやるほど自分の未熟さを突きつけられています。


      未熟=伸びしろ

      と捉え、せっせと創作活動を行っておりますが、
      そんな姿を見て(?)クライアント医院のスタッフの方々から


      「写真を教えて欲しい」

      というリクエストをいただきました。




      そんなとんでもない・・・人に教えられるレベルではないぞ・・・。

      と萎縮しましたが、同時に頭に浮かんできたのが冒頭の「学習レベル」です。




      教えるための「準備」のプロセスがきっと自分にとっても大きな学びとなるのではと思ったのと、
      医院の福利厚生にもなるのでは?と考え、そのリクエストを受けることにしたのです。


      準備に数ヶ月をかけ、昨年11月に開催となりました(コロナ前です。念の為!)

      まさか自分が写真教室のためのスライドを組むことになるなんて、
      数年前は想像もしていなかったことです。人生わかんないですね。
      損得抜きで好きなことに没頭すると、それが仕事になることもあるのです。




      当日はカメラ女子5名に加え、院長ご夫妻にも参加いただけるという、ありがたい中でのスタート。

      皆さん、一眼レフやミラーレスカメラと、いい機材をお持ちです。




      絞り、シャッタースピード、感度、という露出の3大要素の解説から、
      構図例や各カメラの設定方法などを数時間かけて丁寧にレクチャー。


      「あ、すごい」

      「なるほど、そういうことか〜」

      そんな驚きとポジティブな反応が得られると、
      こちらもドンドン調子に乗ってきます。




      座学ほど退屈なものもありませんので、後半は各自カメラを首からぶら下げて、実習です。

      撮影した写真の中から、

      これが自信作!

      というものを3枚セレクトしてもらい、プレゼンテーションです。




      なんだろう・・・
      普段の院内での仕事に関する発表よりもイキイキして見えるのは気にしないことにします(笑)


      以下、皆さんの作品の一部です。

































      終わってみて感じたこと。

      それはやはり、教えることは一番自分の学びになるということです。




      そして、仕事外の共通言語を持つことも、回り回って仕事にも活きてくるということです。

      現在は働き方改革もあって、なかなか仕事外での時間を共に過ごすことはハードルが高いですが、

      世の中の制度は変わっても、人間が変わった訳ではありません。




      若い世代の方でも、こういった関わりを持ちたいという人は意外にいると思うのです。

      関わりを持つには、仕事だけの会話ではなく、
      趣味や興味を持っていることなどを知るための会話も大切であると言えます。


      個別面談やミーティングの中で、私は結構、雑談的な話をします。

      見る人によっては、無駄に見えるかもしれませんが、その無駄がむっちゃ大切です。




      そんなこんなでRensaの新しいコンテンツ。

      「Rensa 写真教室」

      ご希望の方はお申し込みください(笑)


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