年齢のせいと認めたくはありませんが、年々、物忘れがひどくなってきています。
電話をしなきゃ、と受話器をとってはみたが
「あれ、どこにかけるんだったっけ・・・」
というのはかわいいレベルで、
「◯◯歯科医院のあれをしなきゃ。えっと、この医院はいつ訪問したっけ。先週だったかな、あれ、昨日だ・・・」
と昨日訪問したばかりの医院のことを先週と記憶違いしており、もはや物忘れなのか病気なのか分からない悲劇も起こっています。
そんな状態で心強い助けとなるのが、ToDoリスト、いわゆる“やることリスト”です。
手帳やメモ帳、付箋紙など、その形は様々ですが、皆さんの中でもお使いの方は多いのではないでしょうか?
ちなみに私はiPhoneの “リマインダー” というアプリを使ってこれまで管理してきました。
これらの対策は物忘れ防止にはとても有効ですが、ここで大切なことは
「そもそも、そのリストの目的はなにか?」です。
やることリストの目的はその言葉の通り
“やること=実行すること”
であるはずです。決してリストを作ることではありません。
しかし、リストに載っている項目の中には、数ヶ月、、ひどいものになると1年以上、リストに載りっぱなしの項目があります。
もちろん日々の業務に直結している項目は実行していますが、例えば本を読むとか、
パソコンのフォルダの整理をする、◯◯さんと会って情報交換するといった
“大切なんだけれど今日でなくてもよい項目” がリストから消えない。
これが長年の私の大きな大きな課題でした。
不思議なもので一定期間リストに載っている項目はいつしか景色と化してしまい、
ないものとなっていきます。これは末期症状です。
そんな私が取り入れている方法があります。
これをやり始めてからというもの、カビが生えかけていた項目が晴れて表舞台に返り咲き、
みごと実行に至り、本も以前の倍の数を読むことができています。
さて、その方法とはなにか?
「スケジュールに組み込む」
です。
出来ている方にとっては、当たり前すぎてズッコケたかもしれませんが、これが出来ていなかったんですね。
実行できるか出来ないかの分かれ道は “いつやる” を決めるかどうかでした。
極端な例ですが、私は決められた日時に各医院に訪問させていただいています。
それはなぜか?というと、いつ訪問するとスケジュールに入れているからです。
仕事だけでなく、旅行に行く、コンサートに行く、前から気になっている和食のお店に行く、
すべて “いつ” を決め、スケジュールに入れてしまうことができれば8割方は叶ったも同然です。
いつか時間ができたら旅行に行きたいよね、また改めてお会いしましょう、たまには体のトレーニングをしなきゃ、これらの、
いつか、
また改めて、
たまには、
は私の場合は永遠にこないことが自覚できたのです。
実際にやることもスケジュールに入れると、5分や10分でもできることって、意外に多くあると気付きました。
耳にタコができるほど聞かされてきた
「時間はできるのではない。作るものだ!」
はい、これ実話でした。