突然ですが
「学生と社会人の違いとは?」
と聞かれると何と答えますか?
お金を払うから貰う(授業料から給与)へ、社会的責任の違い、評価方法の違い、など人によってその答えは違うと思いますが、私が考える一番の違いは「付き合う人の世代の違い」です。
学生の内は、基本的に同い年か同世代の人たちと過ごしますが、社会人は自分の親よりも年上の人もいれば、逆に自分の子どもよりも若い人と共に働くこともあります。
世代が違うと「当たり前(常識)」も違い「言葉の使い方」も違います。
「最近の若い人は・・・」という声もよく聞きますし、「これって今の時代はハラスメントじゃね?」という声も同じくらい聞きます。
育ってきた時代、特に幼少期〜青年期に至るまでの経験がその人の価値観の基礎を作るとも言われていますが、学生時代は同じものを見て、聞いて、触れてきた人たちと過ごす訳です。
着る服も同じ、持ち物も同じ、聞く音楽も同じ、話し方も同じ、そんな状態で20年も過ごしてきて社会に出ると、多種多様な価値観を目の当たりにして戸惑う。これって当然です。
そんな前提を踏まえて、ここからが本題。
様々な世代の人たちと共に働く職場。
時に自分の常識とは違う行動や言葉に遭遇したとき、多くの場合こう感じます。
「この人、変わってるわ・・・・」
確かに変わっているでしょう。
ただそれは“あなたの立場から見て”であって、そこには「自分は変わっていない」という前提があります。
そう考えると、あなたが変わっていると感じている相手の立場から見れば“あなたが変わっている人”です。
何やら禅問答のような屁理屈のような言い回しになっておりますが「自分は変わっていない前提」はストレスのない人間関係を作っていく上では、大きな障害となります。
「変わってるわ・・・・」と感じた瞬間に、「いや、私も変わってるわ」と捉えたほうが人間関係にプラスの可能性を生んでくれます。
「正しさ」や「常識」という言葉ほど主観的なものはありません。
「あなたも変だけど、私も変」という前提でいたほうが慎重に行動でき、丁寧に言葉を選ぶことができるはずです。
ネット等のメディアを見ても「私は正しい」「お前は間違っている」のカーニバル。一体何と戦っているのだろう・・・?と感じることも少なくありません。
世界は変えれないかもしれませんが、せめて“わたしの世界”は変えていきたいですね。
そんなことばかり考えている「変なおじさん」の河辺がお届けしました。