毎年、いや、毎月のように言っていますが、月日が経つのが早すぎて恐怖すら感じている今日この頃です。
「今年はこんな1年にするぞ!」と意気込んで立てた目標も、情けないことに手つかずになっているものも多く、クライアント医院の皆さんに偉そうなことは言えないなぁ、と自己嫌悪に陥ることもしばしばです・・・。
改めて自己分析してみると、年々、達成できない目標が多くなっています。
年齢と共に落ちている体力のせいも多少あるように思いますが、最大の原因はそこではなく、
“やりたいこと”以上に“やらなければならないこと”が増えているからだということが分かりました。
考えてみれば当たり前なのですが、基本仕事というのは年々“やらなければならないこと”が増えていきます。
何故ならば“やったほうがいいこと”というのは無限大にあり、一度始めてしまうと“やらなければならないことリスト”に加えられてしまうからです。
そこで必要になるのが、定期的な仕事の見直しであり“やめること”を決めることです。
では“やめる仕事”とはどのように考え、決めていけばよいのでしょうか?
昨年の話ですが、コロナの流行と共に外食する機会がめっきり減り、かなり久しぶりに行ったファミレスでの経験談です。
お店に入り席につくとテーブルが汚れているのです。これはたまたまかもしれません・・・。
メニューを見て注文をしようと呼び出しボタンを押しましたが、中々店員さんが来てくれません。
しばらく待つと、やっとオーダーを取りにきてくれました。料理が運ばれてくるまでの間、お手洗いに行きましたが、控えめに言ってもかなり汚い・・・。
これはたまたまではなく、かなりの長時間、掃除をしていないのが分かります。以前訪れた時よりも明らかにお店のクオリティが落ちているんですね。
ここからは私の勝手な想像ですが、コロナで業績が悪くなったからなのか感染予防対策なのかは分かりませんが、店員さんの数が少ないような気がします。
マンパワーが少なくなれば“やったほうがいいこと”であってもで出来ないことが増えてきます。つまり、強制的に“やめる仕事”を決めなければなりません。
このファミレスの場合は、やめた仕事がテーブルをこまめに拭くことかもしれませんし、すぐにオーダーを取りにいくこと、トイレを定期的に掃除することなのかもしれません。
マンパワーが少ないのですから仕方ないのかもしれませんが、それで顧客を失うという最悪の結果に繋がっています。
つまり“やめる仕事”の基準の1つは消費者が気づくことのクオリティは落とさないことが前提となります。
歯科の世界でも掃除はやめてはいけない仕事ですし、カウンセリングや説明もそうです。診療後に待合室までお見送りを行っている医院であれば、それもやめてはいけない仕事です。
意外にコロナを理由にやめてしまっている仕事ってありませんか?
まずは“やめる仕事”の前に“やめない基準”をミーティングなどでチェックしてみてもいいかもしれませんね。