あまり本を読むのは得意な方でありませんが、インプットがないとアウトプットも出来ませんので、これはと思う本は購入するように務めています。
最近はビジネス書はKindleで買うことが多いのですが、Kindleマジックと言いますか、Amazon戦法と言いますか、ワンクリックで買えてしまう手軽さから、読書量と購入量のバランスが大きく崩れているのが課題です。
Kindleの本棚を見て、
「これ読まなきゃなぁ・・・」
というのはまだマシで、
「この本、欲しい!」と意気揚々とAmazonのサイトを開くと、
こんなメッセージが出る始末です。
(この機能、超親切!)
今はこの2月29日に購入した
「ニュータイプの時代」山口周:著
を読んでいますが、のっけから頭をガツーンと打たれまくって目眩がします。
これまで成果を出してきたやり方に固執する人を「オールドタイプ」とし、
これから成果を出す人を「ニュータイプ」と定義して話が展開していくのですが、かなり自分自身が「オールドタイプ」の人間であることを突きつけられます。
一部、ご紹介すると、この2つのタイプの違いを以下のように定義されています。
【オールドタイプ】正解を探す
【ニュータイプ】問題を探す
【オールドタイプ】予測する
【ニュータイプ】構想する
【オールドタイプ】KPIで管理する
【ニュータイプ】意味を与える
【オールドタイプ】生産性を上げる
【ニュータイプ】遊びを盛り込む
【オールドタイプ】ルールに従う
【ニュータイプ】自らの道徳観に従う
【オールドタイプ】一つの組織に留まる
【ニュータイプ】組織間を越境する
【オールドタイプ】綿密に計画し実行する
【ニュータイプ】とりあえず試す
【オールドタイプ】奪い、独占する
【ニュータイプ】与え、共有する
【オールドタイプ】経験に頼る
【ニュータイプ】学習能力に頼る
それぞれの意味については、本書で詳しく解説されていますので、ご興味が湧けばお読みいただければと思いますが、私のような仕事をしていると、つい、「正解を探す」ことに無意識に偏ってしまいがちです。
予測についても、名だたる経済学者たちの予測がどれだけ外れているかも紹介されており、オリンピック一つを取ってみても、オリンピック後の経済がどうなるか?を多くの人がこぞって予測合戦を繰り広げてきていましたが、延期になるということを予測した人はいません。つまり、予測ほど当てにならないものはないということです。
大切なのは、
「どうなるか?」
ではなく、
「どうしたいか?」
つまり、「どんな未来を自分が作りたいか?」という構想であると書かれています。
このくだりを読んで深く納得したと同時に、私が感じたのは、
「どうなるか」→「どうしたいか?」
というプロセスで、今のままだと「こうなるかもしれない」をクライアントと共有した上で、「とすると、どうしたい?」「どんな未来を作りたい?」の構想を描くことです。
最悪なのは、「どうなるか?」だけで終わる分析野郎になることです。
しかもそれが当たらないのであれば目も当てられない・・・。
全体の10分の1を読み進めた段階で色々学びがありすぎて、中々読みすすめることが難しい本ですが、こんな今だからこそ、じっくり味わっていきたい1冊です。