以前、スタジオジブリの宮崎駿監督の口癖がテレビ番組で紹介されていました。
その口癖とは
「めんどくせえ」
です。
映画「風立ちぬ」の中で、435人の群衆が一斉に動き出すわずか4秒のシーンを作るのに、なんと1年もかかったとのこと。
その制作中も宮崎監督は「めんどくせえ、めんどくせえ」と言っていたそうです。
口癖というくらいですから、きっと1日の中で何度も何度も
「めんどくせえ」
を周りのスタッフは聞かされた事でしょう。
「めんどくせえ」という言葉自体はいわゆる“ネガティヴワード”です。
こんな言葉が職場で連呼されていたら、全体の士気をさげてしまうのでは?と思いますよね。
しかし、やっぱり世界の巨匠は奥が深い。
「めんどくせえ」と同時にこうも言われるそうです。
「でもな、世の中大事なことっていうのは、大体めんどくせえんだよ。」
私たちが喜びを感じたり、感動を覚えるとき。
それはその物自体よりも、そこへかけられた“手間ひま”にあります。
メールと手紙。
全く同じ内容が書かれていたとしても、手紙の方が嬉しい人も多い。
きっとそれは、わざわざ手書きで書いてくれたという“手間ひま”に喜びを感じているのではないでしょうか。
2019年も折り返しの月を迎え、年初に立てた今年のアクションプラン(年間計画)の定期点検を行っています。
今年は感染予防対策をレベルアップさせよう。
今年こそは患者向けイベントを実現しよう。
今年は待ち時間を本気で解決しよう。
などなど、各医院それぞれのアクションプランですが、実際の取り組みの多くは、診療業務をこなしながらの実践となることもあり、大切なことだとは分かっていても、反面「めんどくせえ・・・」と感じた方も多いと思います。
今の世は、歯科医院も倒産する時代。
一日の来院患者数が10名を下回るという医院も決して珍しくありません。
そんな世の中ですが、弊社がお世話になっている医院では、日々、多くの患者さんが訪れています。
その違いはどこに?
それは現場の皆さんが日々、「めんどくせえ」ことを一つひとつ丁寧に実践してきた積み重ねの結果であることは間違いありません。
今年の後半も患者さんの目線に合わせ、クライアントの皆さんと共に“めんどくさいこと”をやっていきたいと思っています。