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主語は誰?

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      先日、知人と二人でとあるコーヒーショップに入りました。
      昼時という時間帯でもあり、席はほぼ埋まっている状態でしたが、“二人掛け”と“四人掛け”の2つのテーブル席が空いていました。

      店内がすいていれば四人掛けにゆっくりと座りたいところですが、「この後に入ってくる人が二人以上だったら申し訳ないな・・・」と思い、二人掛けの席に。

      すると、ウェイターさんが勢いよくやってきて、私にこう言いました。



      「あの・・・そこは従業員が出入りしますので、こちらの席(四人掛け)に移動してもらえますか?」



      「ん?」と見ると、私が座った席に重なるような形で扉がありました。
      どうやらそこは従業員出入口のようです。



      つまり、「あなたがそこに座っていると邪魔になっちゃうので、こっちの邪魔にならない席に変わってよ。」ということです。



      お店の人からすると、何の悪気もなく、単純に邪魔になってしまうからという理由でしょうし、もしかしたら「その都度、ご迷惑をかけるかもしれない」という親切心からの言葉かもしれません。

      しかし、お客の立場からすると、決して気持ちの良い表現ではありません。とっても大きな違和感を感じながら移動した後、どのような表現をすれば、気持ちよく動いてもらえるだろうか?を考えてみました。



      ここで大切なことは、“主語はどちらか?”です。ここで言う主語とは移動してもらうことが“誰のメリットか?”ということです。



      「従業員が出入りするから移動して」は従業員のメリットです。

      これを「どうぞこちらの広い席(四人掛け)をご利用ください」と表現すれば、それはお客さんのメリットになります。



      こう言うと単純なことのように見えますが、歯科の世界でも“検査”や“初期治療”、“予約”などの表現が“医院が主語”になっている場面を目にすることがあります。





      現在、患者さんに向けて発している表現の“主語が誰になっているのか?”を改めて確認してみてください。

      医院が主語になっている表現があれば、それを“患者さんが主語”となる表現に変えると、患者さんも気持ちよく動いて下さいますよ(^^)


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