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薩摩藩の人事評価

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      あけましておめでとうございます。
      気づけば新しい年になって早1週間も経ってしまいました。


      昨年はコロナウイルスの流行という世界的な出来事があり、
      未だ収束の目途が立っていない状況ではありますが、
      そのような中でも延べ254日間、サポート業務をさせていただくことができました。

      本年も引き続き邁進していく気持ちではありますが、
      最近ネットで目にした

      「薩摩藩の人事評価」

      がとても興味深かったので共有したいと思います。

      人事評価で何よりも大切なのは、その評価基準です。
      何でもって評価されるのか?ですね。

      一般企業では売上実績であったり、顧客満足度であったり、
      今や風化しつつある年功序列など様々な基準がありますが、
      西郷隆盛で有名な薩摩藩の評価基準は以下の5段階とのこと。


      1.新たなことに挑戦して、成功した人
      2.新しいことに挑戦したが、失敗した人
      3.自分では挑戦しなかったけれども、挑戦した人を手助けした人
      4.何もしなかった人
      5.何もせずに批判している人

      ネット情報ですからその真偽は定かではありませんが、
      とても興味深い基準だなと感じました。

      例えば「新しいことに挑戦したが、失敗した人」が評価の2番目となっている点です。

      人が何かに挑戦しようと決断する際、最大の妨げになるもの、
      それが「失敗したらどうしよう」という不安や恐怖です。
      失敗したら評価者に怒られてしまったり、給与や賞与を下げられたりすれば、
      さらに挑戦のリスクは大きくなります。

      何が上手くいったかどうか?よりも
      挑戦したかどうかが評価の基準になる。

      そうすることで失敗のリスクを恐れる必要は
      格段に減ることになるんですね。

      次に、組織によっては、5番目の

      「何もせずに批判している人」が

      意外に評価されていたり、他者への影響力を持っていることがあります。

      新たな挑戦をしている人、
      しようと思っている人を手助けすることなく、

      失敗などしようものなら
      「それ見たことか」「だから私は反対だったんだ」と非難する。

      失敗という結果が出た後の非難ですから、
      その人の方が正しく見えてしまうのが危険なところなのですが、
      実はその人は何も挑戦していないことが少なくありません。 

      つまり、成功したかどうか?という実績ベースでの評価基準は、
      何もせずに批判している人の方が評価を得やすく、
      挑戦する人のモチベーションを下げ、
      組織も衰退していくことになる危険性があるということです。


      今の日本、特にテレビや雑誌、ネットの世界では、
      何もせず批判している人が圧倒的に力を持っていると感じます。

      せめて日々、共に仕事をしている仲間内では、
      挑戦した人が評価される世界がステキだなと思うのです。


      もちろん仕事ですから実績も大切です。
      しかし、挑戦できる土壌がなければ成功はあり得ないことを私たちは知っているはずです。

      挑戦した人を讃える自分でありたいし、私自身も挑戦する人でいたい。
      そんなこんなで本年もよろしくお願い致します!



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