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      わたくしごとですが、約2年ほど前から犬を飼っています。

      イタリアングレーハウンド(通称:イタグレ)の男の子です。

      足がとても速い犬種で中には60キロで走るイタグレもいるとか。

      運動好きで毎朝の散歩が欠かせませんが、元気過ぎて犬を散歩しているのか、
      私が散歩してもらっているのかが分からなくなるくらい、その主導権は彼にあります。




      そんな彼を見ていて、ふとこう思うことがあります。



      「こいつは自分のことを人間だと思っているのではないか?」という疑惑です。



      散歩は人間で言えばウォーキングですし、他の犬との付き合いは友達付き合い。

      人間と同じ部屋で食事を摂り、ソファでは一番テレビが見やすい場所をいつも陣取っています。
      寒さに弱い犬種ということもあり、お風呂に入ってゆっくり暖まり、秋になると洋服も着ます。




      そんな人間とほぼ同じ生活を送っている彼は、きっと自分と人間との差を感じることはないのではと思うのです。

      出張の私に代わって散歩に連れていく娘にいたっては、自分の妹、もしくは手下と思っている節すらあります。



      犬が自分のことを人間と思っている。は、言い換えれば、人間は自分のことを人間と思っている、という事かもしれません。



      人間だと信じて疑わないのは自分の思い込みで、実は犬だった、かもしれませんね。

      さて、今回はそんな何やら怪しい話をしたい訳ではなく、自分のことを客観視する大切さについてです。





      自分のことは自分が一番分かっている。

      そう思われている人もいるかもしれませんが、私は自分のことは自分が一番分かっていない、と考えています。



      私たちは自分の顔を直接見ることは一生出来ません。

      例えば自分の顔にゴミがついていたとしても、そこに気づくためには、鏡で見るか、他者に教えてもらうしかありません。

      他者から見れば「そんな大きなゴミがついているのにどうして気づかないの?」
      というようなことも当事者である自分は死角となって見えないことが多いということです。




      顔についているゴミであれば、親切な人に教えてもらえると思いますが、
      仕事の進め方や、言葉遣い、身だしなみ、性格などは中々指摘してくれる人はいません。


      指摘しても本人は認めないことが多いからです。だって、自分は見えていないのですから認めませんよね。



      関係性を崩すリスクを負ってまで指摘をしてくれる人は少なくて貴重です。

      もしあなたの側にそんな人が存在するのならば、本当に大切にしなければならない人です。



      高いレベルの医院、チームを目指すためには、「指摘し合える風土」が必要です。
      その風土づくりのために、今年からその準備が整っている医院を対象に「他者から見た自分を知る」取り組みを行っています。




      人間だと思っていたら犬だった!みたいな結果が続出しています。怖いけれど大切なんです。


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