コミュニケーション

反応

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      以前、娘の参観日に行ったときのことです。

      「働く親」が増えているからでしょうか、娘が通う学校の参観日は “何時間目が参観日” と決められておらず、その日であれば、一日中どの授業を参観しても良いことになっています。 “親のニーズ” を捉えたありがたい対応ですね。



      私が選んだ参観科目は「理科」。
      理科室の棚に並べられた実験道具を目にし、「お!アルコールランプだ!」、「これは上皿天秤だなー、超なつかしい!」と何十年もの時をタイムスリップした感覚で一人盛り上がっていましたが、そんな私をよそに授業はどんどん進んでいきます。



      45分間の授業を見てとても強く印象に残ったことがあります。



      それは『反応』です。



      先生が「分かりましたか?」と尋ねると生徒たちはすかさず「はい!」と元気の良い返事。



      先生が「班長さん前に出てきて下さい」と指示を出すと、「はい!」という返事と共にすぐに立ち上がる。



      誰かが発言すると「いいと思います!」とすぐさま声を挙げる。



      このように、誰かが何かを発信した時には、必ず『反応』をするのです。




      この『反応』で授業が締まり、ほどよい緊張感が生まれています。



      この光景を見ながら、正直「大人の方が負けてるじゃん・・・」と感じました。




      きっと私たちも子供の頃は同じように『反応』していたのだと思います。




      それがいつしか歳を重ねるにつれて、気恥ずかしさであったり、声を挙げるなんてカッコ悪い、といった間違った習慣に侵されてしまったのかもしれませんね。



      「コミュニケーションの主導権は受け手にある」と言われています。



      どれだけ優れたプレゼンターであったとしても、受け手が無反応だと話せなくなってしまいます。



      患者さんに対しては多くの方が出来ていると思いますが、院内で行う朝礼やミーティング、院長や他のスタッフからの指示や投げかけがあった時にも、この『反応』がむっちゃ大きな効果を生み出します。



      意思疎通が活発になり、仕事は効率化され、ミスも最小限に抑えることができるかもしれませんね。



      そして何よりも『反応』してもらえる組織であれば、自分が『発信』することも怖くなくなります。


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