
コロナ禍における接遇 〜マスクの下〜
2020.05.04
わたくし、幼少の頃から音楽を聞くのが好きでして、今もオフィスでは常に何かしらの音楽を流しています。
初めて買ったレコードはイギリスの姉妹グループである「ノーランズ」の「ダンシング・シスター」で、とてもませた小学生でした。
その後、思春期の男子よろしく、ロックにハマりまして、当時の男子の80%が憧れたBOOWYはもちろん、80年代後半からのLAメタル/ハードロックブームにもちゃんと乗っかりまして、BON JOVIやMOTLEY CRUE、POISON、METALLICA、SKID ROWとバイト代はほぼ全てCD購入につぎ込む、という青春の日々でした。
あれから早30年以上の月日が経ち、今でも第一線で活躍しているアーティストも随分と少なくなってしまいました・・・。
活動は続けていても、新譜も出さず、往年のヒット曲に頼ったコンサートを行うだけというバンドもあります。まあ、それはそれで求められているからこその事であり、私も行っちゃいますけど(笑)
長年に渡って活躍し続けるというのは、本当に難しいことですが、私の中ではこの2人は凄い。
一人目は BOOWY のボーカリストである氷室京介(ヒムロック)です。
2016年に耳の不調で、ライブ活動からは一線を退かれましたが、「60歳になったらアルバムを出す」と宣言されていたので、きっと素晴らしい新作を私たちに届けてくれるのではと楽しみにしています。
このヒムロック、ほんと完璧主義でライブのリハーサルでも本番同様に全力で歌い、完璧なステージを目指していき、ライブ後はその日の音源を自ら聞き、改善点を見つけて次に活かすというストイックさです。
私もLAST GIGSを体験しましたが、「自尊心ではなくプロとしての矜持」という言葉が印象的でした。
自尊心ではなく矜持。
その本当の意味は私なんかでは分かりませんが、ミュージシャンとしての納得いくパフォーマンスをオーディエンスに届けたい、というプロ魂を強く感じました。
そしてもう一人は BON JOVI のボーカリストである JON BON JOVI です。
私が洋楽ロックに目覚めるきっかけとも言えるバンドで、ライブにも少なく見積もって15回は行きました。
屈指のライブバンドですが、ここ数年・・・JONの声が明らかに出ていない。
歌っている表情が見ているこちらが辛くなるほど、とても苦しそうなのです。
全盛期のBON JOVIを知っている身としては、
「そこまでして活動を続ける理由があるのか?」
「そんな姿は見たくない」
大成功を収めている世界的なバンドです。ネットでの「声が劣化している」と言われてまで世界中をツアーする理由はないのでは?と感じたこともありました。
ここからは完全に私の想像ですが、それでもJONが歌いづづけるのは、それを待っているファンがいるからであり、BON JOVIのステージがその人たちの力になると考えているからではと思うのです。
ライブ活動を退いたヒムロックと歌い続けるJON。
その方法は逆だとしても、思いは同じ。
ファンのため。
すんごい前置きが長くなってしまいましたが・・・、今回のコロナウイルスに対して、クライアントの中でも診療を自粛する決断をされた院長もいらっしゃれば、継続を決断された院長もいらっしゃいます。
そのどちらが正しいではなく、
スタッフを守るため
患者さんを守るため
医院を守るため
悩みに悩んで決断されている姿を日々間近で目にしています。
方法は逆でも思いは同じ。
間違い探しをすることなんてほんと無意味です。
大きな葛藤の中で各院長が決断されたこと、そしてこれからされる決断が、近い将来にその医院にとって正解となるようにサポートしていければと思っています。