主語は誰?

2019.05.09

先日、知人と二人でとあるコーヒーショップに入りました。
昼時という時間帯でもあり、席はほぼ埋まっている状態でしたが、“二人掛け”と“四人掛け”の2つのテーブル席が空いていました。

店内がすいていれば四人掛けにゆっくりと座りたいところですが、「この後に入ってくる人が二人以上だったら申し訳ないな・・・」と思い、二人掛けの席に。

すると、ウェイターさんが勢いよくやってきて、私にこう言いました。

 

「あの・・・そこは従業員が出入りしますので、こちらの席(四人掛け)に移動してもらえ

ますか?」

 

「ん?」と見ると、私が座った席に重なるような形で扉がありました。
どうやらそこは従業員出入口のようです。

 

つまり、「あなたがそこに座っていると邪魔になっちゃうので、こっちの邪魔にならない席に変わってよ。」ということです。

 

お店の人からすると、何の悪気もなく、単純に邪魔になってしまうからという理由でしょうし、もしかしたら「その都度、ご迷惑をかけるかもしれない」という親切心からの言葉かもしれません。

しかし、お客の立場からすると、決して気持ちの良い表現ではありません。とっても大きな違和感を感じながら移動した後、どのような表現をすれば、気持ちよく動いてもらえるだろうか?を考えてみました。

 

ここで大切なことは、“主語はどちらか?”です。ここで言う主語とは移動してもらうことが“誰のメリットか?”ということです。

 

「従業員が出入りするから移動して」は従業員のメリットです。

これを「どうぞこちらの広い席(四人掛け)をご利用ください」と表現すれば、それはお客さんのメリットになります。

 

こう言うと単純なことのように見えますが、歯科の世界でも“検査”や“初期治療”、“予約”などの表現が“医院が主語”になっている場面を目にすることがあります。

 

 

現在、患者さんに向けて発している表現の“主語が誰になっているのか?”を改めて確認してみてください。

医院が主語になっている表現があれば、それを“患者さんが主語”となる表現に変えると、患者さんも気持ちよく動いて下さいますよ(^^)