はたをらくにする人 自分がらくをする人

2020.09.20

“今よりも良くなること”を生み出すことは仕事における醍醐味の1つです。
クライアント医院のスタッフさんの中にも

「こんなことを考えてみたんですがどうですか?」
「ここがこうなればいいと思うんですよね」

と、次々にアイデアを生み出す人が存在します。

天性の才能なのか、努力による賜物なのか、
それは人によって違うでしょうが、
これらの人の共通することの1つは発想の視点が

“医院・患者さん”であることです。


「働く」

の語源は
“はたをらくにする”
つまり自分以外の人に貢献することだと聞いたことがあります。


“自分がらくをする”

ことが目的であれば、
その思考は真逆となり、
自分がしんどくなるアイデアは出さないでしょうし、
そもそも浮かんできません。


結果的に仕事はお金を得るためだけのものとなり、

同じ給料ならば出来るだけ楽ちんをしてもらいたい、
というのが、避けられない人間の弱さであり、習性であると思っています。


雇用されている仕事のほとんどがいわゆる固定給であることから、

そこに比例して“楽して給料をもらいたい”という人の比率の方が
圧倒的に多い世の中です。
(実際には固定給だと決めつけているだけで、
その気になれば自分が望む収入を得ることも可能ですが、その話はまたいつか)


今回、スポットを当てたい人は冒頭の“アイデアを生み出す人”です。


医院・患者さんの視点からの“今よりも良くなる”アイデアは言い換えれば、

これまでやったことのないチャレンジです。

やったことがないことをやるからこそ、
変化を生み出すことができますので、当然と言えば当然ですね。


良くなることは即実践!

といけばいいのですが、現実はそう簡単に進みません。


医院と患者さんが良くなることを実践しようと提案すると

“自分が楽をしたい人”がそれを阻止しようとするからです。

「今のマンパワーでは難しいのではないか」
「ただでも忙しいのに、そんな時間がどこにあるのか?」
「それって患者さんは望んでないのでは?」
「今より負担が増えるのはちょっと・・・」

一見正しいことを主張しているように見えますが、
その奥底にあるのは

「やりたくない」
「変化はいやだ」

という無意識な拒絶反応であることが多いです。


これだけ“楽して給料をもらいたい人”が多い世の中、

多数決の理屈ではアイデアを出す人、
つまり今を変えたい人にとっては相当不利で厳しい状況です。


いいアイデアを持った人がその辛さに耐えられず

“楽して派”に流されてしまう場面を何度も見てきました。


周りに忖度してという事もありましたが、

誰も守ってくれなかったからということも。


それって医院にとっては大きな損失です。

そんな人が正しく評価され
全てのスタッフがはたらくこに手応えを感じられる医院を作っていくこと。
これが、院長や私どもの役割であり責任です。


今より良くなることは仕事の醍醐味なのですから。