テイクアウトでウケる店

2020.06.30

新型コロナウイルスでの自粛期間を機に、
これまでは店内飲食のみだったお店もテイクアウトでの提供を開始しました。

 

「うちの味やおもてなしは店内でなければ提供できない」

 

という思いかどうかは分かりませんが、
これまでテイクアウトとは無縁だったお店もあり、
消費者である私たちにとっては、自宅や職場でも利用できるという
選択肢が広がったことは純粋にありがたいことです。

 

もちろん、お店によっては上記のように味やサービスのクオリティ維持の問題があったり、
経営的な事情でやむを得ず・・・というお店も少なくないでしょう。

それでも自粛が明けた今も変わらず「テイクアウトやってます」の貼り紙や看板を頻繁に目にします。

 

これは自粛以前の客数に戻っていないという事情のお店もあるでしょうし、
実際にテイクアウトをやってみたら、かなりウケた(売れた)、
しかも店内飲食のように満席もなく、

むしろ自粛前よりも売上が上がったというお店もあるようですね。

 

お客からすれば、どちらもテイクアウトをやっているという事実は変わりませんが、
テイクアウトでも「ウケるお店」とはどんなお店なのか?を考えてしまいます。

私も何件かのテイクアウトを利用しましたが、

 

「また買おう」と決めた店もあれば、
「次はないな・・・」と思ったお店もあります。

 

今回は特に印象に残った、「また買おう」と思った体験を共有しますね。

そのお店はオフィス近くの焼肉屋さん。
とっても美味しいお肉を割とリーズナブルな値段で提供してくれるお店ですが、
特に気に入っている点が「顧客ファースト」なところです。

 

例えば、焼肉屋さんのメイン料理は「肉」ですよね。
焼肉屋なのだから当たり前なのですが、そのお店ではお任せコース(これは店内飲食)を頼むと、
野菜サラダや薄味のスープ、こだわり卵の卵かけごはんなど、お肉以外の品も
それはもう美味しいのです。
そしてそれらが出てくるタイミングが抜群。

 

年齢を重ねると?肉、肉、肉、とにかく肉!
は正直キツく、肉はそんなに多くなくていいので野菜をください。

という感覚になります。

この適度にはさまれた「野菜メニュー」がちょっとした小休憩となり、
お肉の美味しさをさらに引き立ててくれます。

タレよりも塩メインも嬉しいところで、
その塩も3種類、その時の自分の好みでセレクトできます。

お店の人もつかず離れずのコミュニケーションのソーシャルディスタンスで、
非常に心地よい。

また来よう。

と思わせてくれるお店なんですね。

そんなお店ですので、予約しなければ入ることが出来ない人気店です。

そんな中、コロナが起こりました。
オフィスのポストに連日投げ込まれるテイクアウトのチラシチラシチラシ・・・。

その中から、この焼肉屋さんのチラシを見つけた時、
他の大量のチラシは見ることもなく却下になりました。

テイクアウトでウケている、つまりお客さんが離れていないお店は、
コロナ以前からウケていたということです。

「あのお店のテイクアウトなら間違いない」

と確信した私は早速注文です。

しかし、私の早とちりがあり、なんとランチはテイクアウトをしていないとのこと・・・。

「あら・・・残念!」

と言うと、お店の方は間髪入れずにこう言います。

「1時間、お時間いただければご準備します」

「え?いいんですか?」

「はい、これからご飯を炊きますので1時間ください」

わざわざ炊飯してくれるのか〜!
もう2時間でも3時間でも待つ!正座して待たせていただきます!

1時間経過後、わざわざ作っていただいて申し訳ないな・・・という気持ちを抱きながら
取りにうかがいました。

「お待たせしてしまって、ほんと申し訳ありませんでした!」

やっていないランチ弁当を作っていただいて、お米まで炊きたて。
申し訳ないはこちらのセリフです。

出口までわざわざお見送りいただき、オフィスに戻っていざ開封。

ん? 何やらお弁当の横から細い糸のようなものが出ています。

 

おお・・・なるほど!

 

これは石灰と水を使った仕掛けで、
なんと糸を引っ張ると、お弁当が温まるんです。
(ご存知ない方は「石灰 お弁当」でググってください)

温まると言っても、もちろん出来たてとまではいきませんが、重要なのはそこではなく、
お店の姿勢です。

「テイクアウトであっても出来るだけ美味しく食べて欲しい」

という気持ちがバンバン伝わってきます。

 

事実だけを見れば、わざわざお米を炊いて下さったこととお弁当が温まる仕掛けの2点。

 

では、それを他のお店も真似すればお客さんが集まってくるか?というとそうではありません。
こういったことが出来るお店は以前からず〜っと顧客ファーストだったのです。

 

テイクアウトのお店は沢山ありますが、単に料理を詰めただけ・・・ということも珍しくありません。

 

「2つ買ってくれたら安くします」

みたいなお店もありますが、普段から顧客ファーストでやってきたお店がすれば、
それはお客さんのためにやっていることだと評価されますが、そうでないお店がすると、
「自分のお店のためにやっているんでしょ?」と逆の評価をされてしまいます。

 

ピンチになって助けてくださいではなく、
ピンチになった時にお客さんが助けずにはいられない存在となるためには、

普段からどれだけ信頼を得る行動をしているか?に尽きます。

そんな現実を突きつけられたのが今回のコロナであり、
少し落ち着きを取り戻しつつある今、改めて、

「顧客との信頼関係をどう築くか?」

を真剣に考え、行動すべき時です。

信頼関係の築き方は各医院それぞれ。
院長を筆頭に、医院全体でそこに向き合っている毎日です。

 

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