「ここ最近、仕事へのモチベーションが上がらない」と言うAさん。
「そうそう私もやる気が出なくって」というBさん。
二人とも共通して仕事に前向きな気持ちが持てないようです。
しかし、二人の行動は違いました。
Aさんは院長から指示をされても返事もせず患者さんへも無愛想・・・明らかに動きが鈍っています。
一方Bさんは「やる気が出ない」という言葉とは裏腹にテキパキと動き、患者さんへも満面の笑顔で接しています。
さて、仕事に前向きになれていない共通点がある二人にも関わらず、実際の行動は正反対。
この違いはどこから来るのでしょうか?
最近、私の中でヒットとなっている言葉。
それが「動力」です。
とあるイベントで聞いた言葉ですが、これまでどこかモヤモヤしていたものがすっと腑に落ちた感覚でした。
冒頭の
「モチベーションが上がらない」
「やる気が出ない」
言葉は違えど言っている意味は同じです。
ただ、行動は正反対。
この違いこそが「動力の違い」です。
Aさんの動力源は言葉の通りモチベーションです。
モチベーションが上がらなければ仕事のパフォーマンスも下がってしまいます。
一方Bさんの動力が例えば「責任」だったとしましょう。
すると言葉では「やる気が出ない」と言っていても、責任という動力で行動していますので、
どれだけやる気がなくても仕事のパフォーマンスは落ちないんですね。
言われてみれば当たり前なのですが「動力」は人によって違います。
モチベーション、責任、プライド、お金、達成感、怒られたくない、褒められたい、
時間内に終わらせること、家族のため・・・などなど、挙げていけばきりがありませんが、
「動く力」になるものは人それぞれです。
そこで大切なことが2つあります。
1つ目は「自分の動力源を知っているか?」です。
人間ですから、気分が乗るときもあれば乗らないときもあります。
体調が良いときもあれば悪いときもある。
心身が状態が不安定なときでも「家族のため」と心でつぶやき、
子どもの顔を思い浮かべれば動くことができる、というように動力源を知っている人がそのスイッチを入れることができます。
2つ目は「相手の動力源を知っているか?」です。
例えば4月に入ってきた新人を指導する立場の人は、
その新人の動力源を知っているかどうかで教育の進み方に大きな影響が出ることは間違いありません。
患者さんに対しても同様ですね。
気を付けなければならないことは、自分の動力源を相手にも当てはめてしまうことです。
自分がモチベーションで動く、という人は、相手の動力源は実は別にあるのにモチベーションで動くと無意識に思い込んでしまいがちです。
それは例えるならば、スマフォを灯油で動かそうとしているようなものです。
さて、あなたは何が動力源ですか?
ちなみに私は・・・。